サムスン電子、日本向け新型スマホから自社ロゴ消す

〔韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーS6」AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCが4月29日に公表した世界のスマートフォン市場に関するリポートによると、今年1~3月期の出荷台数は3億3650万台となり、1年前から16.7%増加した。

 メーカー別出荷台数では、韓国サムスン電子が8240万台でトップとなり、米アップルが6120万台でこれに次いだ。

 このあと、中国レノボ・グループ(聯想集団)の1880万台、中国ファーウェイ(華為技術)の1700万台、韓国LGエレクトロニクスの1540万台と続いている。

サムスン、低価格端末の見直しが奏功

 これに先立ちIDCが公表していた昨年10~12月期のサムスンとアップルの出荷台数は、それぞれ7510万台と7450万台。アップルは昨年9月に発売した「iPhone 6」「同6 Plus」が好調で、首位のサムスンとの差を60万台に縮めていたが、この1~3月期はサムスンが再び大きくリードした。

 IDCによると、サムスンは旗艦モデル「Galaxy S」シリーズの需要が安定しているほか、東南アジア、中東、アフリカを中心に低価格端末の台数が伸びたという。

 同社は昨年、スマートフォンのモデル数を25~30%減らすという計画を明らかにしていた。これは低・中価格帯の製品ラインアップを見直し、地場メーカーの低価格モデルに対抗するという施策だが、IDCによるとこれが奏功したという。

 これによりサムスンは、これまで地場メーカーが支配していた中規模市場でシェアを伸ばした。

 一方、アップルは引き続きiPhoneの販売が好調という。1~3月期の同社の出荷台数は1年前から40%増えている。また6120万台というこの台数は1~3月期の過去最高を更新しただけでなく、四半期出荷台数が最も多かった昨年10~12月期に次ぐ規模だった。