起業も素晴らしい機会ですし、会社で働くなら、組織に埋没せず、選択肢を持ち続けることです。

 今や60歳、70歳はまだまだ元気ですし、公的年金が十分あるとは思えないので、何らかの形で70歳くらいまで働く時代が来ると思います。やりたい仕事をしていた方が、人生は充実です。

 「この会社ではこうするんだ」「上の意向だからしかたない」など、自分の頭でなく、組織の論理で行動し始めていたら要注意です。一流企業の中高年の再就職は、不人気で大変です。

 逆に、自分で仕事をしてきた人はニーズがあります。中小・中堅企業で、海外進出・拡大したいと思っている会社が、人材難から思うようにならないという話をよく聞きます。実力のある人が国際力を持っていれば、中高年になっても活躍の場は多いのです。

 また、米国では、起業家の平均年齢は実は40歳です。

 起業家というと、学生時代にガレージで始めるというイメージがありますが、多くの知識と経験を持った中高年が、夢や成功を求めて起業しています。自分で選択肢を持って歩んできた人の方が、多くのチャンスをつかめます。