今週の第1位は湯之上隆さんの「運はコントロールできる? ビッグデータが明らかにした「できる人」の秘密」だった。この世の中に運が悪い人、運が良い人は間違いなく存在する。その差はいったいどこから生じるのか。
運の良いひとと悪い人はどこで決まる?
日立製作所中央研究所で主管研究長を務める矢野和男氏がビッグデータの解析からその秘密を解き明かしたという。
成功した経営者はほとんどの場合、自分の実力を認めたうえで「運が良かったのです」と答えるものだ。
そういう経営者を長年取材し続つけていると、運が良い人の「人生の方程式」がおぼろげながら見えてくる気がするのだが、それがビッグデータの解析で論理的に明かされるとすれば面白い。
さて、2位は中国のバブル経済崩壊についての記事「中国の不動産会社社員は生活できずに転職、叩き売りでも買い手つかず」だった。
中国が不動産バブルの崩壊に直面しているのは世界の常識となっているが、その実態はどうなのか。
日本のバブル崩壊と重ねながら読むと大変興味深い内容となっている。
4位と5位は韓国に関する記事が占めた。玉置直司さんの「今なぜ? 韓国政界で「憲法改正」論議」とアン・ヨンヒさんの「韓国一の高校、ハーバード大学へ進み美容師になる!」である。
どちらも、韓国という国の特徴がよく出た記事として面白く読める。
7位は少し毛色の変わった記事が入った。「「転落者」「軍国主義復活」「ブラック企業」・・・、思考停止がもたらすレッテル貼り」。
ブラック企業という言葉が独り歩きしているが、実はこのようなレッテルを張るのはいかがなものかと思っていた。
なぜなら、デフレ下でかつ日本の制度の下で最も効率的に経営をすれば、そのような形となるからである。
それを一方的に企業のせいにするのはやり過ぎである。日本という国を本当に良くしたいならば、人や企業を責めるだけでなく、自分たちの責任もしっかり把握しておく必要がある。