アメリカ政府や軍は、もともと拉致問題には(日本からの訪問者に対しては外交辞令で応じてはいるものの)ほとんど興味も関心もない。したがって、日本国民を拉致した当事国である北朝鮮が日本側を呼びつけるという(そして、それに日本政府もノコノコ応じるという)外交史上でもまれに見る侮蔑的外交姿勢に関しても全く興味を示してはいない。

 この日朝協議と時を同じくして、どうやら北朝鮮が弾道ミサイル(SLBM)発射能力を持った新型潜水艦を完成させたらしいという情報が韓国政府筋によって確認された。この情報にはアメリカ海軍をはじめ軍事関係者たちは極めて高い関心を示している。

確認された北朝鮮の潜水艦情報

 すでに今年の8月下旬に、この種の情報に関する報道では定評のある「ワシントン・フリー・ビーコン」が「北朝鮮が潜水艦発射型弾道ミサイルを開発しているらしい」という米軍諜報機関筋の情報を公表していた。

 北朝鮮の潜水艦、それも弾道ミサイル発射型潜水艦の情報という最高機密に関するため、当然のことながらペンタゴンはこの種の情報を持っていることに関する明言は避けた。ただし、これまた当然ながら、海軍情報関係者を中心として北朝鮮の弾道ミサイル発射型潜水艦の開発に関する関心は高まった。

 10月下旬になると、上記の情報を裏付けるように、北朝鮮新浦造船所に係留してあったこれまで未確認の潜水艦画像の分析結果から、北朝鮮海軍が新型潜水艦を手にしたことが、ジョンズホプキンス大学の北朝鮮情報分析ウェブサイト「38 NORTH」で公表された。