今週の1位は先週に引き続いて「大失敗と囁かれる仁川(インチョン)アジア大会」だった。大手マスコミが報道するのとは一味違い、韓国という国の人たちが何を考え行動するかというお国の事情がにじみ出ているのがよく読まれている1つの理由だと思われる。
仁川アジア大会などに見られる韓国のお国事情
韓国に関しては3位に「日本と韓国、こんなに違う民主主義の深度」が入った。
産経新聞の元ソウル支局長が在宅のまま起訴されるという民主主義の国としては疑問符がいくつもつくような行動に出た韓国という国の不思議さを日本と対比して描いた記事である。
今回は番外だったが10月10日金曜日に公開した「大統領発言を引き金に韓国から亡命する人々が急増中」と併せて読むと、韓国という国がまだまだ軍事政権時代のくびきを引きずっていることがよく分かる。
従軍慰安婦の問題などを含め執拗な対日批判には日本人の多くが辟易させられているが、韓国の事情を理解してあげることも地理的に離れることのできないお隣の国への配慮として必要なのではないだろうか。
2位「インフラ開発がしっちゃかめっちゃかに、バングラデシュでひんしゅくを買う中国企業」は、このところ東南アジアへの進出を加速させている中国が、これまた中国らしさを全面に出して顰蹙を買っているという記事だ。
受注のためには手段を選ばず圧倒的な安値で公共工事などを受注。しかし、その後は資金不足などを理由に工事費の大幅な水増しを要求して、応じられなければ工事を途中で投げ出してしまうという。
先進国であれば全く信じられないような行為だが、これぞ中国ということだろうか。東南アジアに"恩を売り"、東南アジア諸国を味方につけたい中国政府の意図に反して、中国嫌いが増殖する結果を招いてしまう。
香港の学生が民主的な選挙を求めて繰り広げているデモも、こうした中国の行動が招いている結果とも言えるだろう。7位「香港デモ:中国共産党と国民の争い」、8位「香港で高まっていた嫌中感情」の記事にはそういう事情がよく描かれている。
一方、中国政府を刺激したくない日本政府とその気持ちを十分に汲んで批判を避けてきた日本の大手メディアも、さすがに重い腰を上げ始めたというのが14位「北京批判に及び腰だった日本メディア」である。
韓国や中国のあまりに"面白すぎる行動"には思わず笑いが漏れてしまうが、日本の大手メディアの異常さもまた私たちは十分に知っておく必要がある。