──そのときまで、津軽煮干しラーメンを知らなかった。

山口 はい、知りませんでした。
──食べてみていかがでしたか。
山口 煮干しラーメンと聞いて、煮干し風味のちょっとあっさりしたラーメンなのかなと思っていたんですが、食べてみたら全然違っていて衝撃を受けました。極限まで煮干しのダシをとった、スープが深緑色をしているようなラーメンが出てきて「なんだこれは・・・」と。やみつきになるようなそのうまさが忘れられず、いずれ機会があればこのラーメンも出してみたいなと考えていたんです。
それからしばらくして、2012年に「津軽ラーメン煮干し会」が発足しました。それを聞いて、「チャンスが来た!」と思いました。私たちの「日本うまいもん」ブランドは、基本的に地域の皆様にご意見をいただきながら、一緒にラーメンを作っていこうというスタンスなんです。そこで、津軽ラーメン煮干し会とぜひ一緒に商品を開発したいと思い、お声がけをしたというわけです。
徹底的に「煮干し感」を追求
──「津軽ラーメン煮干し会」が監修とのことですが、パッケージを見るとラーメン店が8店もありますね。こんなに店があると、味の調整が大変だったのではありませんか?
山口 激にぼでは、どこかの特定の店の味を作るというより、こちらがイメージする津軽煮干しラーメンを最初に作らせていただいて、それを基に、カップ麺として新しい煮干しラーメンを作るという方法を取りました。
実際に開発に加わっていただいのは、青森で最初に津軽ラーメン煮干し会を立ち上げた4店です。その方たちに食べていただきながら、ああでもない、こうでもないと味を改良していきました。