ただ、ときとして、会社の成長や利益のために、リストラであったり、関連業者との厳しい契約交渉であったり、辛い仕事をしなくてはならないこともあります。

 情に流されれば、まだ利益は十分に出ているのだからそこまでしなくても、と思うこともあるでしょうが、会社はより高い数字を将来に向かって得られるのであれば容赦しません。

西魂和才~グローバルで戦うには勝つDNAで

 さらに、組織に属するなら、損得だけでなく、心と心でつながっていたいと思う人も多いのではないでしょうか。でも、成長と利益などという無味乾燥な目的を通じて心でつながることは難しいというのが実感です。

 会社の売り上げを5年間で2倍にしようという目標があれば、その裏には何か深遠な意義のようなものが含まれていると思いたいところですが、それは単なる目標です。

 会社との付き合いは、会社の目的に貢献することで、報酬と自分の能力を発揮・成長させる場を提供されるという、ある程度割り切った考えをしなくてはならないと感じられます。

 ビジネスの競争がこれだけ厳しくなれば、日本企業でも欧米企業でも、競争に打ち勝つことに主眼を置かざるを得ないのは仕方ありません。

 欧米大企業もかつては家族的な雰囲気を持っていたでしょうし、日本企業も今や終身雇用を守れなくなっています。否応なしに競争へのプレッシャーは強くなっています。

 グローバルで戦える日本企業を期待するなら、企業にはビジネスで勝つことに集中できる社会環境を整えた方がいい。

 また、働く身としては、ビジネス環境が厳しくなっていることを認識して、職場を選ぶとき、何を得て何をあきらめなくてはならないかということを、初めに整理しておかなくてはならない。そうしたなか、良いところ、悪いところいろいろありますが、人材の流動性の高い外資系はやはり有力な職場と思えるのです。