パリ在住のアラン・デュクロ氏。手にした紐の上部に付いているのが根付。いかに小さいかがよく分かる。デュクロ氏のペンダントヘッドも根付だ。右手前に見えるのは、国際根付ソサエティから授与された「シルバーキリンのトロフィー」(筆者撮影)

 デュクロ氏は、パリで英語教師を7年続けたが、その間、根付を少しずつ買ったり、根付師について調べたりしていた。教師の仕事を辞めて、日本の古美術で生計を立てること

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