ユニクロへの風当たりが強い。新入社員の約半数が3年以内に辞めていくという退職率の高さに厳しい目が向けられている。成長と自己研鑽のプレッシャーを社員にかけ続ける厳しい社風は、「ブラック企業」とさえ呼ばれることもある。

 しかし、「社員が辞めない会社の方がよほどブラックだと思いますよ」と言う経営コンサルタントがいる。『サラリーマンの教科書 入社3年目までにマスターすべき27のルール』(WAVE出版)の著者、久保憂希也氏だ。

 久保氏は、元国税マンという異色の経歴を持つ経営コンサルタントである。国税庁での税務調査の仕事を経て、光通信に転職。事業戦略立案やM&A、事業提携などを手がけ、在籍した4年弱の間に13のプロジェクトを成功に導いた。その後独立し、経営コンサルティング会社を設立。現在は税理士や経営者向けのコンサルティング、企業の新入社員向け研修などを行っている。

 久保氏はこれまで数多くの「伸びるサラリーマン」と「伸びないサラリーマン」を見てきたという。その違いはどこにあるのか。久保氏は自らの経験を元に、若手社員に向けて「伸びるサラリーマン」になるための27のルールを綴った。

 内容は、「プロフェショナルとは」「成果とは」といった仕事の本質論から、コミュニケーション力の上げ方、仕事の優先順位の付け方、情報のインプットの方法といった実践的な仕事術まで多岐にわたる。響きのいい、甘い言葉はない。サラリーマンが成長して一人前になることの大変さと厳しさがひしひしと伝わってくる本である。本書の執筆の狙いと、伸びるサラリーマンになるための心構えを久保氏に聞いた。

正しい努力をするかしないかで決定的な差がつく

──タイトルに「サラリーマンの教科書」とあります。「サラリーマン」はあまりポジティブなイメージのない言葉ですが、あえて使ったのはなぜですか