民衆が過ちを犯すのは君主のせい

 <君主は、自分が治める民衆が何か過失を犯したときには、不満を漏らすべきではない。なぜなら、民衆の過失は、もともと君主自身の怠慢か、君主が同様の悪事に染まっていたために起きたに違いないからである。>
(『ディスコルシ 「ローマ史」論』、ニッコロ・マキァヴェッリ著、永井三明訳、ちくま学芸文庫)

 

残り1399文字