ワインがもっと楽しくなるボトルの基礎知識

男と女のワイン学(レッスン15)

2012.07.10(Tue)平野 美穂

 目安として、長期熟成に向いたカベルネソヴィニョン種を使っているワインはこのボトルを使います。

ボトルにいかり肩となで肩があるのはなぜ?

 底のへこみだけではなく、張り出した“いかり肩”にも理由があります。底が大きくえぐれている、いかり肩のボトルを見たら、長期熟成型で、タンニンが多いワインだと思ってください。

ボルドーの赤ワイン
MICHIGAMIワイン

 ボトルがいかり肩になっているのは、へこんだ底と同様に、酵母の死骸を肩の部分で受け止めてグラスに混入するのを防ぐためです。このタイプのボトルは、ワインを長期に渡って保管するために、光を遮断できる濃い緑のガラスが使用されています。白ワインやロゼはすぐに飲んでしまうので、透明や薄い緑色のボトルが使用されます。

 さらに、ナパの高級ワインのボトルは大変重いのが特徴です。形がいかり型になっているだけではなく、径も底面に向かうほど細くなっていきます。これには偽造防止という側面があります。偽造するのがためらわれるほどコストのかかるボトルに、あえて詰めているのです。

 なで肩のボトルは、肩で酵母の死骸を受け止める必要がないワインに使われます。タンニンの少ないブドウ品種を使っているか、長期熟成が不要なワインに多く見られます。

 また、なで肩ボトルの理由にはもう一説あります。運搬時に互い違いにボトルを詰めることで、効率よい運搬を可能にしているという説です(ただし、ボルドータイプの細めで肩から底にかけて同じ径のボトルも、梱包効率を上げるための形だと言われています)。

 さて、冒頭のシャンパンのボトルにも工夫が詰まっています。シャンパンの泡は瓶内で発酵して発生します。普通のガラスボトルだと、発酵時に発生するガスの圧力で破裂してしまいます。そこで、シャンパンのボトルは厚く作ることで破裂を防止しているのです。

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