脱「草食系」を目指す人のための赤ワイン

男と女のワイン学(レッスン6)

2012.02.21(Tue)平野 美穂

 ブドウ品種が表示されているため、自分の好みの味を選びやすいのが利点です。人気のブドウ品種は、タンニンの強いカベルネ・ソヴィニョンや、スパイシーな味わいが楽しめるジンファンデル。牛肉のステーキとの相性も抜群です(肉食系のオーナーたちが作り出しているからでしょうか)。

カーニバルの正しい楽しみ方とは

 若手男性の草食化、お酒離れは、食生活の変化にも原因があるのかもしれません。

 大きな肉に濃厚なソースという重厚な料理がもてはやされたのは、今や過去の話。ミシュランで評価される若手フレンチシェフは、醤油、ワサビ、カブなど日本の食材を多用し、あっさりした味付けを施しています。

 料理があっさりしていれば、あわせて飲むワインも同様に軽いものになります。渋味の強い赤ワインは、元来、肉の脂を流したり、肉の臭みを取ったりするための飲み物として存在しています。出番が減るのは自然な流れと言えます。

 若手男性の草食化は日本だけでなく社会が円熟した先進国共通の悩みのようです。食文化先進国のフランスや日本のみならず、今後は軽い赤ワインや白ワインの人気が世界中でますます高まっていくことでしょう。

 2月後半、ヨーロッパの国々ではカーニバル(謝肉祭)が開催されます。有名なイタリア・ヴェネツィアのカーニバルには世界中から観光客が訪れます。「カーニバル」の語源は、イタリア語の「carne=肉」と「vale=さようなら」だという説が有力です(「vale=価値がある」という説もあります)。イエスの復活を祝うイースター(復活祭)まで、カトリック教徒は肉食を断って節制生活に入るのです。

 カーニバルは、節制前に肉をたらふく食べて無礼講に興じる祭りです。春の訪れを祝福するゲルマンの祭りと一緒になったという説もありますが、草食化が嘆かれる現代では、むしろ肉料理とお酒で大いに盛り上がりたいものです。

 肉と赤ワインの組み合わせは、味と香りが嗅覚と味覚を強く刺激します。五感と連係した記憶は残りやすく、余韻を残す効果があります。

 女性は無意識のうちに男性の「狩り」の能力を見定めていると言われます。野菜を食べることはもちろん健康にとって大切ですが、ここ一番のデートでは、肉料理とカリフォルニア産の(中堅クラス以上の)赤ワインで、強さや生命力のアピールをしてみてはいかがでしょうか。

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