法人向けのモバイル端末管理サービスを手がける米グッド・テクノロジーの最新データによると、企業ネットワークで「アイフォーン(iPhone)4S」の新規利用が急増している。
アイフォーン、法人市場で台頭
同社は、モバイル端末が企業ネットワークに接続する際に必要となるセキュリティーサービスや、アクセス管理サービスなどを行っている会社だが、顧客企業における端末の新規利用件数も集計している。
それによると、昨年10~12月はアイフォーン4Sの新規利用がほかの端末を抜いてトップとなり、全モバイル端末に占める割合が31%になった。
アイフォーン4Sに次いで多かったのが、「アイフォーン4」でその割合は17.6%。この後に「アイパッド(iPad)2」の14.9%、「アイパッド(初代機)」の3.5%、「アイフォーン3GS」の3.3%と続いており、上位5機種はいずれもアップル製品だった。
これに対し、米グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載する端末では、韓国サムスン電子の「ギャラクシー(Galaxy)S II」が最も多く6位に入ったが、その割合はわずか1.7%。
また7位以降10位はすべてアンドロイド端末だったが、いずれも1%半ば、あるいは1%前後だった。
グッド・テクノロジーによると、9月まではアイフォーン4やアイパッド2の新規利用率が高く、アンドロイド端末も堅調に推移していた。しかしアイフォーン4Sは10月半ばの販売開始以降、これらを抑えて一気に増えている。