高い税金を払い続けながら、肝心なときにサービスを受けられない

 この問題には多くの人が不満を持っており、繰り返しニュースで取り上げられている。2月19日のスウェーデン・ラジオの報道によると、昨年11月に実施された世論調査では、有権者にとって医療における最大の問題は長い待ち時間とリソース不足という結果が出ている。

 筆者も最近、経験したばかりだ。1月に凍った道で転び、右手首を折ってしまった。夜遅い時間だったので、翌日午前中に診察を受けに行ったが、処置を終えて家に帰り着いたのは夜の8時過ぎだ。4週間後にギプスを外すことになっていたが、予約が取れず実際に外したのは6週間後だった。

 高い税金を払い続けながら、肝心なときにサービスを受けられない——これが、この国のZ世代の現実だ。

 我々親世代が無条件で享受してきた恩恵、手厚いセーフティーネットで守られた社会は、今や雲散霧消し、彼岸の彼方だ。

 これほどまでに重たい現実に直面するZ世代は、どうやって将来に希望を見いだせるのか。

 スウェーデンにおける「高い税金と手厚い福祉」という伝統的なモデルが「高すぎる税金と手薄い福祉」に変容した今、若年層を中心に、変革を求める大きな声が上がっている。