クレカ払いの落とし穴は
この給付金を前述した補填金として申告したため、当初の還付金はスズメの涙。税務に詳しい同僚に愚痴ったところ、がん診断給付金は「補填金」に当たらないと知り、修正申告をした。
補填金の対象となるのは、健康保険の高額療養費や出産育児一時金、療養費・家族療養費、民間保険の入院給付金、医療保険金、傷害費用保険金などだ。
女性のように国税庁の確定申告書等作成コーナーから自分で入力していく場合、誰からも指摘が受けられず、含めなくてもいい給付金まで計算に入れて登録してしまう可能性がある。給付金を受け取る際に補填金に当たるのかどうかを保険会社に確認しておきたい。
最近はクレジットカードに対応する金融機関が多くなり、医療費のクレカ払いが増えているという。入院費や手術代など高額の医療費を支払う時に現金を持ち歩く必要がなく、カードによっては払った分のポイントも貯まる。便利でお得だが、医療費控除を受ける場合、思わぬ落とし穴がある。
育児休暇中の30代女性は、自身の医療費をずっとクレカ払いにしていた。医療費控除は「生計を一にする家族の分をまとめて申告できる」「所得税率の一番高い人が申告するとより多くの還付が受けられる」ことから、今回は育休で収入が減っている自分よりも自営業の夫に申告してもらうのがいいだろうと考えた。
しかし、夫の税理士から、「あなたの医療費はご主人の医療費控除としては申告できませんよ」と言われてしまった。女性が自分名義のクレカで支払いをしていたためだ。