JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、マネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストでMCとして活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。
新NISAが始まって以来、「とりあえずオルカン」という投資スタイルが広まりました。日経平均株価が史上最高値圏で推移し、5万円台を超え6万円をうかがう状況が続いた後、足下では米国のイラン攻撃など先行きの不透明感が増しています。そうした中、そもそも「オルカン一択でいいのか」と疑問を持ち始めた投資家も多いのではないでしょうか。今回は、日経平均・TOPIXをオルカン・S&P500と徹底比較しました。
※JBpress公式YouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、グラフや表などを使ってわかりやすく解説しています。詳しい内容はぜひYouTubeでご覧ください。
(収録日:2026年2月19日)
イラン情勢の深刻化で株式相場は世界的に大きく下落した=3月4日午前(写真:共同通信社)
新NISA開始以降、最強のパフォーマンスは「オルカン」ではない
日南結里(以下、敬称略):高市政権への期待も追い風となり、日経平均株価が史上最高値圏で推移しています。一方で、米国株はAIバブルの懸念などから値動きが激しくなっています。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式 オール・カントリー)一択の私ですが、このままで大丈夫なのでしょうか…?
頼藤太希(Money&You代表、以下、敬称略):新NISAが始まってから、日経平均株価・オルカン・S&P500、どれが一番パフォーマンス良かったと思いますか。
日南:みんなオルカン、オルカン言っていたので、人気という点ではオルカンではないですか。
頼藤:実は、新NISAが始まってから一番パフォーマンスが良かったのは、オルカンではなく日経平均株価です。ちなみに、オルカンはMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)という指標に連動しますので、これと比較しました。
図表:Money&You作成
3年・5年・10年の比較もしてみましたが、いずれもトータルリターンが一番高いのは日経平均になっています。
図表:Money&You作成
日南:こちらの表を見ると、リスク(年率)が低いのはオルカンなんですね。これはちょっと意外に感じます。
頼藤:リターンとリスクを考慮したリスク効率を見ても、日経平均が優秀だということがわかります。
ちなみに、日本人がオルカンとS&P500に投資する際は、為替を考慮する必要がありますよね。実際にはNISAで買えるインデックス投資信託に投資するので投信ベースでも比較してみましょう。
図表:Money&You作成
日経平均株価は「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」、MSCI ACWIは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、S&P500は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の基準価額を採用しました。2024年1月4日を100として指数化しています。日経平均は出遅れていましたが、足元で急速に上昇しています。特に直近の衆院選後は大きく上昇しています。
こちらも長期目線で考えるため、各投資信託のデータが取れる直近3年、5年のトータルリターン、リスク、リスク効率についても比較します。
図表:Money&You作成
3年では日経平均株価のパフォーマンスが良いですが、5年で見ると円安の影響もあり、オルカンやS&P500のリターンが大きいことがわかります。結局のところ、投資期間やリスクをどう考えるかによって、何が最強のインデックスか変わってきますが、為替リスクを取らず堅実に増やしたいなら、日本株のインデックスも投資対象として有力だと思います。