「真の危険は政治介入で米国の宇宙開発が阻害されること」

 規制緩和しないと中国に勝てない――と、米共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)と民主党のピーター・ウェルチ上院議員(バーモント州選出)は衛星承認を迅速化する法案を提出。FCCに1年半の猶予を与え、期限を過ぎれば自動的に承認される仕組みだ。

 しかし米民主党のマリア・キャントウェル上院議員(ワシントン州選出)は「法案はマスク氏のAI宇宙開発構想を後押しするのが狙い。既存の周波数保有者に支障をきたさないよう時間をかけて審査すべきだ」と慎重論を唱える。

 同社説は「真の危険は政治介入で米国の宇宙開発が阻害され、中国が優位に立つことだ。米連邦航空局はロケット打ち上げの環境影響を別途評価している。許可取得の難しさは米国経済の最大の弱点。宇宙開発イノベーションの妨げにならないことを願うしかない」と締めくくる。

 米中AI競争の勝敗を分ける決定的な要因は半導体から電力にシフトしている。中国はAI半導体では米国に遅れをとるものの、電力インフラの構築能力で米国を圧倒する。わずか1年で米国の全発電容量の40%に相当する電力を新たに追加する能力を持つ。