時価総額で米国史上最大の合併劇

「宇宙のソーラーパネルは地上より5倍効果的だ。いつも晴れているからだ。大気による減衰もない。同じソーラーパネルでも地上に置くより宇宙に置く方が5倍のエネルギーを生み出せる」

 スペースXとxAIは1月31日合併することで合意し、1兆2500億ドルの企業が誕生した。

 スペースXの企業価値は1兆ドル、xAIは2500億ドルと算定された。時価総額で米国史上最大の合併劇だ。マスク氏はxAIのGrokを世界で最も人気のあるAIにする夢を描いており、スペースXとの合併でライバルのオープンAIやアンソロピックと競争する財務力を強化できる。

xAIはX(旧Twitter)に搭載されている生成AI「Grok」を開発している(写真:ロイター/アフロ)

 米紙ウォールストリート・ジャーナル社説(2月9日付)は「マスク氏は100万基の太陽光発電式AIデータセンターを軌道上に打ち上げる野心的な目標を発表した。AI開発を遅らせる米国の許認可取得の難しさや電力不足に対する革新的な解決策となる可能性がある」と評価した。

 この10年、通信分野で宇宙の商業化を目指す企業が増え、米連邦通信委員会(FCC)への申請件数も3倍に膨れ上がった。ブレンダン・カー委員長は衛星承認のスピードアップに努めるが、FCCのボトルネックはインターネット衛星の展開を遅らせてきた。