まだまだ続きそうな中国からの圧迫
私は、最初、自民300議席超えという予想を聞いて、耳を疑いました。しかし、今は冷静にこの事態を受け止めています。
本来解党的出発が必要な自民党にこんなに票があつまるのは、➀安全保障と経済運営で信用できる自民党以外の政党が育たなかったこと。②失われた30年で、まだ、それを癒しきれていない世代が、時間がかかる政策より、すぐにできるといってくれる政治家を求めたこと。実際には、それは、ガンで余命宣告をされた患者が、ネット検索で、インチキ療法にすがりつくようなものでも、それだけで気分転換になり、高揚感を得られると感じたようなものだと思っています。
③女性と外国人の社会進出を拒み続けた高齢者が日本を支配し続けたこと。この3点への鬱憤ばらしが、奇妙な形で高市支持の流れをつくったのではないでしょうか。
日本が国内問題ばかりで騒いでいるうちに、国際情勢は緊迫の度合いを強めています。トランプ米国対習近平中国という対立だけでなく、中堅国家がまとまって大国と交渉しようというカナダ首相のようなアイデアもでていますが、こうした問題は一切、選挙の争点になりませんでした。米国頼りの外交など、もう当てにならないことは誰もが感じているはずなのに。
そして高市氏にとっては、「中国からの輸出規制圧力」が13番目の壁となるでしょう。中国は長期戦の構えをみせており、その経済的損失は、衆院予算委員会における高市氏自身による“リップサービス”が原因です。
しかし、日本人に対する謝罪さえなく、対中国への妙案も具体的アクションもありません。これでは何年たっても、中国の「日本日干し政策」はかわらないでしょう。
もはや地政学的地球儀で米国も中国も動いていません。AIによる資源地球儀をもとに戦略をたてるので、ベネズエラやグリーンランドが話題になり、中南米で米中が争う事態がおきています。
その意味で、今回の選挙は100年後を決める選挙になりえます。もう一度、深く考えて投票行動をとってほしいと思います。



