2026年1月2日、第102回箱根駅伝、往路2区を走る順大の吉岡大翔 写真/アフロ
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(スポーツライター:酒井 政人)

花の2区を「堂々と走った」吉岡が順大記録

 2023年の全国高校駅伝で2時間1分00秒の高校最高記録(当時)を打ち立て、翌年に連覇を達成した佐久長聖高(長野)。“黄金世代”といえる選手たちが大学生となり、今年の箱根駅伝は出身高校別で最多となる13人が登録された。

 そのうち6人が新春のレースを駆け抜けた。現地で声援を送った佐久長聖高・高見澤勝監督は教え子たちの走りをどう見たのか。

 まずは花の2区に出走した吉岡大翔(順大3)だ。5000mで13分22秒99の高校記録(当時)を樹立するなど高校時代に強烈な輝きを放ってきただけに、大学では苦しんできた。しかし、今回は1時間6分28秒の区間9位と好走。チームの総合3位に大きく貢献した。

「実力を考えたらエース区で勝負するような子ですので、いよいよ2区を走るのかと、うれしくなりました。これまでの結果を踏まえると本当にいい走りをしたと思います。周りのレベルが高かったので、あまり目立たなかったかもしれませんが、タイムは大学記録です。私の声に気づく余裕もあり、ゆとりを持って走れていました。彼のいいときは堂々と走るので、それが雰囲気として伝わってきましたね。今後は10000mなら27分台、5000mは自己記録の更新を目指してやっていくんじゃないかなと思います」

 3区は2年連続で山口竣平(早大2)が出走した。前回は1時間1分15秒の区間3位で6人抜きを演じたが、今回は1時間1分54秒の区間8位だった。

「竣平は秋口に疲労骨折をして、泣きながら電話してきたんです。高校時代は大きな故障がなかっただけに不安もあったと思うんですけど、箱根には間に合いました。『思ったほど上がっていないです』と聞いていたんですけど、『本番に強い』という彼の持ち味を発揮して、粘り強く走ったんじゃないでしょうか。湘南海岸の反対車線にいた私に気づいて、ガッツポーズをしてくれました(笑)」