尹錫悦政権誕生で中韓関係はさらに悪化
米中覇権戦争の渦中に、米韓同盟の強化を外交政策の根幹とした尹錫悦“保守”政権の誕生は、中韓関係をさらに最悪の状況に追い込んだ。
尹錫悦政権は「価値外交」を前面に押し出し、自由民主主義の価値を共有する米国および日本との関係を強化する一方、中国とロシアに対しては明確に距離を置いていた。23年4月、尹大統領のロイター通信とのインタビューは中韓関係の悪化に決定的な役割を果たした。
尹大統領はロイターとのインタビューで、中国と台湾の両岸問題と国際社会の緊張について、「結局、このような緊張は武力で現状を変えようとする試みのために生じたもの」とし、「私たちは国際社会とともにこのような変化に強く反対する」と強調した。また、「台湾問題は単に中国と台湾の間の問題ではなく、北朝鮮問題と同様に全世界的な問題」と付け加え、中国の怒りを買ったのだ。
中国外交部は直ちに「荒唐無稽で危険な怪談」「火遊びした者は必ず焼死する」と尹大統領を狙った非難を続けた。尹大統領が2024年12月の非常戒厳に対する国民談話で見せた中国に対する敵対感は、この時の経験から始まったのかもしれない。