誰もがノーと言えないビジネスモデルとは?
■ステップ③:自分も周囲も、ノーと言えない三方よしのビジネスモデルを作る
うまくいっているビジネスは、ほとんどが「三方よし」の要素を備えています。三方よしとは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の状態。近江商人(滋賀県の商人)の哲学に由来するものです。
売り手、買い手、社会の三者が商いを通じて利益を得て、全体として持続可能な関係を築いていく。誰も損をしないので、そのビジネスの意義が伝われば多くの人が応援してくれるようになります。
この「三方」で、誰も強く「ノー」と言う必要のないビジネスモデルが描ければ、できない理由を探し、邪魔しがちな人たちも強く反論できません。あとはステップ②の「価値ある差別化を伝える」ことに力を入れれば、最初の仲間、出資者、クライアントを獲得できます。
popIn Discoveryの「ビジネスモデル」と「三方」は、次の通りです。
【popIn Discoveryのビジネスモデル】
◎読了率を利用して、読者が興味を持ちそうな記事をレコメンドすることで、読者は記事を探す手間が減り、オンラインメディアのユーザー滞在時間と閲覧数を伸ばす
◎その上で、読者にマッチする広告もレコメンドすることで、読者がクリックした広告の収入をレベニューシェア(得られる収益を、参画する事業者間で事前に合意した割合で分配する契約方式)するビジネスモデル
つまり、私たちが「三方よし」とする三者は「売り手:私たち(popIn)」「買い手:広告の収入をレベニューシェアするオンラインメディア」「社会:読者」です。このビジネスモデルを三方よしにするために、私たちはpopIn Discoveryの導入費用を無料に設定していました。その狙いは、次のような「三方よし」にありました。
【popIn Discoveryの三方よし】
◎売り手よし:多くのオンラインメディアにpopIn Discoveryを導入してもらいたい
◎買い手よし:popIn Discoveryの導入で、読者の満足度と広告収益を上げる
◎社会よし:自分の興味のある記事や広告に触れる機会が増え、好奇心が満たされる