國學院大の魅力を漢字一文字で表すと?
トークセッションでは「國學院大の魅力や強さの秘訣を漢字一文字で表す」コーナーがあり、3人は筆を取った。そして前田監督は「愛」、野中が「芯」、上原が「想」と書き込んだ。それぞれ、どんな理由があるのだろうか。
「今年のチームは、主将・上原を想像すると『愛』なんですよ。優しさのなかに厳しさがある。そしてチーム愛が今季は非常に深いな、と。野中がここまで上原をリスペクトできるのは、信じる気持ちが強いからです。チーム全体が愛に満ち溢れているからこそ、風通しが良くて、意見も言える。そういうチームは伸び代があるんじゃないかなと思います」(前田監督)
「上原さんがチームの軸で『芯』というのもあるんですけど、僕たちの走りは体幹としての芯が凄く入っている。メンタルだけでなく、フィジカルでも芯が強いかなと思います」(野中)
「自分たちは前回の箱根駅伝で3位と悔しい思いをして、今季も箱根駅伝の総合優勝を目標に掲げて取り組んできました。平林清澄さんら先輩方の思いを継承して、1年間頑張ってきたので、その“想い”からチームの強さが生まれてきているんじゃないかなと感じています」(上原)
3人が書き込んだ「愛」「芯」「想」には「心」という漢字が含まれており、チームワークは抜群のようだ。
アディダスは今年の箱根駅伝で出場選手のシューズシェア率が36%に到達。ナイキを抜いてトップに立った。来年正月の箱根駅伝では青学大、創価大、大東大。それから初優勝を狙う國學院大がアディダスのユニフォームを着用して出場する。
「僕は上原さんを信じてついていきます。個人的には区間賞・区間新を狙いたいので、任された区間で役目を果たして上原さん泣かせにいきたいです」と野中が言うと、上原は、「優勝したらたぶん泣かないです。負けちゃうと泣いちゃうかもしれません」と返した。すかさず野中が、「それなら泣かせないようにします」と力強かった。
「去年は全日本で優勝して、浮かれていた部分があったかもしれません。でも今年は地に足をつけて、取り組んでいます。来年1月2日・3日に全員が100%の力でスタートラインに立つことが勝つための一番の近道。チームを勝たせる主将としての走りをしていきたいなと思います」(上原)