中国人観光客数、「年間1000万人超え」達成は絶望的に

1位<外交部:日本は必ずや中国人民に説明せねばならない>

 これは11月18日の中国外交部定例会見で、毛寧報道局長が「日中関係の今後」について問われ、吠えたセリフである。

「中日関係にいま起こっている局面は、日本の首相・高市早苗が公然と、台湾に干渉する錯誤の言論を発表したことによるものだ。中国の内政に粗暴に干渉し、一つの中国の原則と中日の4つの政治文書の精神に、厳重に違反し、中日関係の政治の基礎を破壊したのだ。

 中国は核心的な利益を維持保護し、国際正義の立場の死守はいささかも変えない。日本は必ずや、直ちに錯誤の言論を撤回し、深刻に反省し、方向を改め、中国人民に明確に説明せねばならない」

2位<49.1万枚の日本行きの飛行機チケットがキャンセル>

 中国を代表する共産党傘下の国際紙『環球時報』(11月18日)の記事だ。

<15日以降、中国の航空会社は、約49.1万枚の日本行きのチケットがキャンセルになった。これは訪日予定客の約32%を占める。影響を受けた飛行機の比率は、16日には82.14%と爆発的に増加した。17日は75.6%だった。統計がカバーするあらゆる中国内地の航空会社だ。キャンセル量は新たな販売量の27倍で、旅行客の最も主要な思いは、安全への懸念だ。新型コロナウイルスが爆発して以降、未曽有の大規模なキャンセルラッシュに見舞われている>

 たしかに、今年の中国からの観光客数は、9月までに748万人に達し、通年で初めて1000万人を超えると、インバウンド業界の人々は鼻息が荒かった。だがもはや、1000万人超えは絶望的だ。

 これは残念ながら、中国語で言う「魚と熊の手は同時には得られない」(魚与熊掌不可兼得)というものだ。