自身もインデックス投信、10年で4倍に

——株式のポートフォリオとしてオルカンを挙げているのはなぜでしょうか。

宇根:多くの一般投資家にとって、目的は、ライフプランに備えた長期の資産形成と保全でしょう。ただ投資に時間、費用を割けないのが現状なのでは。簡単かつ比較的勝率の高い投資手法としてふさわしいのは、長期グローバル分散・インデックス投資です。

 私自身も10年以上前から、日本以外の主要先進国の株式に投資する「ニッセイ外国株式インデックスファンド」と、株式と債券へ半分ずつ投資する「セゾン・グローバルバランスファンド」に投資しています。この2種類を含めたインデックスファンドは、2015年からの10年間で資産価値4倍になりました。

——オルカンと現金以外の投資に挑戦したくなったら、次のステップは?

宇根:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が実践しているポートフォリオがお勧めです。日本株、日本債券、外国株、外国債券に25%ずつ投資します。GPIFは個人の老後資金を確保するために、投資のプロが考えた美しいモデルです。それぞれの投資対象の期待リターンとリスクに基づいたアロケーション(資金配分)をしています。為替もうまく分散しており、円と外貨で半分ずつです。