釣って楽しく食べて美味しい今年の大アジ、体高があり脂がのった金色の固体も

　アジ（真鯵）は大小サイズを問わず、釣り味から食味まで多くの釣り人を魅了してやまない人気の対象魚です。

　私は年間を通して小アジから大アジまで、堤防や船などから、それぞれの遊び方で楽しんでいます。

　中でも深場の船釣りで掛かる大アジは、30センチを軽く超えてくるため、その独特の引きと重量感は、病みつきになります。

　特に今年は体高があって脂の乗りを示すと言われる金色の個体が多く、食味も最高であるため、私も釣行を重ねて楽しんでいます。

　今回の記事では、深場の大アジ釣りに注目し、浅場のライトアジ船との比較や、私の経験の中で、深場特有の応用的な小ワザなど、ご紹介できればと思います。

　秋の多種釣り本番を迎える中、秋の大アジチャレンジで楽しみが広がりますと幸いです。

浅場と深場のアジ釣りの関係

　浅場のライトアジ船と深場のビシアジ船は、仕掛けを下す海底の深さがそれぞれ20メートル前後、100メートル前後と異なります。

　そのため、竿の強度やリールの種類、道糸の太さ、仕掛けの重さなど異なりますが、以下釣り方の基本は同じです。

1．アジは底生性の魚。ともに海底から3メートルから5メートルの海底付近で生息・回遊している「棚」を狙っていきます。

2．アジ専門の船では、同じくイワシのミンチをコマセ（撒きエサ）に使っていきます。

3．仕掛けはともに片テンビンに、長さは2～2.5メートルに10～11号のアジバリが2～3本付いたもの。

　そして撒きエサを入れる錘と一体になったビシカゴは、重さや材質に違いがありますが、同じ形態ものを使っていきます。

4．船アジは「棚（タナ＝仕掛けを入れる深さ）」が命。

　アジの生息・回遊しているレンジにコマセを煙幕のように撒き、その中に仕掛けを潜ませる「棚取り」と「コマセワーク」が重要ポイントです。