最高人民会議(国会)第14期第13回会議で演説する金正恩朝鮮労働党総書記=平壌・万寿台議事堂(写真:朝鮮通信/共同通信イメージズ)
9月22日、北朝鮮で「天高馬肥」(チョンゴマビ=天高く馬肥える)と形容する秋晴れの中、国会にあたる最高人民会議第14期第13回会議が開かれた。壇上中央の演題に上がった金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、列席した代議員たちに向かって、まさに声高らかに演説した。
核開発については開き直り
「私はわれわれの最高主権機関が、社会主義制度の強固な発展と国家の全面的な振興を、日ごと促進していることについて、実践的意義が、大きな切迫した問題の数々を解決するための法的、制度的担保を準備している重大な国事を、責任を持って目的志向性のある推進をしていることに対し、満足感を持って思いを致している。
何よりも金属と化学、電力と機械工業を始めとする基幹工業部門と重要な経済部門において、今年の人民経済計画を基本的に遂行している。農業部門においても昨年に続き、今年も安定的な作況を準備し、国家の穀物生産目標を達成しつつある。
国家の振興が最も明確で、否定する余地がないのが、建設部門である。元山葛麻海岸観光地区が遜色なく完工し、全国各地の人民たちが連なって休養に来始めている。三池淵観光地区建設が力いっぱい展開され、平壌総合病院の竣工が目の前となっている。こうしたことを始め、われわれ式の新たな文明を象徴し、わが国の飛躍的な前進像を果敢に行っている創造物が数多く建っていっていることも、刮目する成果となっているのだ。
80年近くにわたる長いわが国の歴史上、祖国に対する人民の矜持と熱愛がいまほど高い境地に達した時はなかったと自負している……」
おそらく1時間は話し続けたであろう長文の演説文なのだが、恐ろしいほど自信満々だったのである。核開発についても、もはや完全に開き直った。
