富士山をバックにトライトン。ふもとっぱらにて(写真:筆者撮影)
2年ぶりに「スターキャンプ」に出かけた。スターキャンプとは三菱自動車工業(以下、三菱)が開催している三菱ユーザー向けの大型イベントである。開催地である富士山を望むオートキャンプ施設「ふもとっぱら」まで、ピックアップトラックの「トライトン」を走らせた。
(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
見た目は大柄、でも乗り心地は
スターキャンプ開催前日の金曜日、東京都内の三菱関連の施設で久しぶりにトライトンを見て思わず「デカい!」と唸った。
ボディサイズは、全長5360mm×全幅1930mm×全高1815mm、ホイールベースは3130mmという日本車としてはかなり大柄だからだ。
ただ運転席に着座した時の視点はトヨタ「ハイエース」ほど高くなく、ボンネット越しのクルマの両端はしっかり見えるなど、SUVのような雰囲気なので、特殊なクルマに乗っているという違和感はない。
エンジンは2.4Lのディーゼルターボだ。トラックでディーゼルと聞くと、音や振動が気になるように思うかもしれないが、トライトンは、アイドリング時でも加速時でも、音と振動に対してネガティブに感じることはない。どちらかといえば「静か」という印象があるほどだ。
トライトンに搭載する2.4Lディーゼルターボエンジン(写真:筆者撮影)
トライトンの前席(写真:筆者撮影)
そんなトライトンが属する、ピックアップトラック市場について触れておきたい。