620ポンドだったチケットは141ポンドに暴落
「米国公演でも一部で売り上げが低迷した。ロンドン公演のチケットが2月に発売された際、ファンは950ポンドという驚きの価格に眉をひそめたが大幅に値下げされた。ファン向け先行販売で当初620ポンドだったチケットは現在141.60ポンドに暴落している」(同紙)
パーソナルブランディングの専門家ケリー・ランドバーグ氏は同紙に「高額なチケットは経済的な事情を抱える中年のファン層には魅力的ではない。若い世代とのつながりも築けていないため、親が子どもにコンサートに一緒に行こうとせがまれることもない」と解説している。
十代の頃からビヨンセを応援するコアなファン層はいま子育てと住宅ローンに追われている。そこにインフレが追い打ちをかける。今年4月の持ち家住宅費を含む英国の消費者物価指数(CPIH)は4.1%と高止まりしている。ビヨンセのチケットは高くて手が出ないというわけだ。
しかもルネッサンス・ツアーから2年しか経っていないためレア感が薄れてしまった。ドナルド・トランプ米大統領の傍若無人ぶりが第1次政権時を上回る中、カウボーイ・カーターは黒人カウボーイの忘れられた歴史に光を当てる意義深い作品だが、ファンが求めるのは繋がりだ。