トランプ大統領の関税政策の日本側の交渉役赤沢亮正経済再生相が、トランプに気圧されて、自分を「格下の格下」と卑下した。

 人格や人間の器においてそういう自覚があるのだろうが(トランプが人間として大きいわけではないが)、トランプの横に立って笑っている小者感十分の姿を見ると、まあ正しい自己認識かもしれない。

日米関税交渉に臨んだ赤沢亮正経済再生相(写真:©Whirte House/ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ)

 しかし日本を代表する交渉人という役割・立場の自覚が皆無、という意味では、まさしくポンコツであり、一片の気概も感じられないのである。

 受け狙いの舌禍でクビになった大臣もいる。「米買ったことない」発言の江藤拓農水大臣だが、受け狙いという動機が情けない。

昔の政治家もひどかったが

 文字通りのポンコツは元JA出身の野村哲郎元農相である。

 小泉進次郎農相は随意契約による備蓄米放出を、党の農林部会に諮っておらず、「自分で決めて自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない」と、おととい来やがれ的な発言をして、ネットで袋叩きにあった。ルール破りをいうなら、岩屋外務大臣にいうのが先だよ。

自民党・森山幹事長の会合に出席した野村哲郎元農相(2025年5月31日、写真:共同通信社)

 ついでにいっておくと、ポンコツ学者も多い。小泉農相の答弁する姿を見て、ミヤネ屋のコメンテーターで慶大大学院准教授の武田秀太郎は、「後光が差して見えた」と絶賛した。あほか。

 さらに典型的なポンコツぶりを発揮したのは、元自由民主党の大西宏幸元衆議院議員だ。長嶋茂雄の訃報に関して、Xに「長嶋一茂さんの御冥福を心よりお祈りいたします 合掌」と投稿した(週刊女性PRIME)。

 余計なことはするもんじゃないが、アチャーではすまない。

 このように書くと、昔の政治家は立派だったかのように聞こえるかもしれないが、当然そうではない。

 当時「ポンコツ」という言葉が広まってなかっただけで、昔のポンコツぶりもひどかったのである。

警察官は「ドリフのコントか」

 警察は警察で、ありえない事態が起こっている。