川崎警察署で、容疑者の取り調べ中に担当官が居眠りをして、そのすきに逃げられている。警察署の玄関で逃走犯を追って、右往左往しているまぬけな警察官の姿が映像で流れ、「ドリフのコントか」と嗤われる始末である。

神奈川県・川崎警察署(写真:共同通信社)

 気象庁は気象庁で、なにを恐れているのか、やたらと「警報級」とかの誇大な発表を連発する。

 それを受けて、JRは前日に早々と計画運休を決定することが多くなった。

 ところが予想に反して、翌日晴れわたっているのに、電車は運休としているという、もうなにがなんだかわからないことが生じている。

 わたしは自分と関係のある鉄道6路線を、Yahoo!路線情報に登録しているが、ほとんど毎日、どこかの路線の遅延・運休の情報が届く。特に中央線が圧倒的に多く、次いで山手線か。

家電や半導体やドローンは見る影もない

 民間のポンコツぶりも負けていない。

 銀行のATM故障は繰り返され、各企業からの個人データ流出は止まらない。それが頻出しているアルバイト強盗の資料に使われているのではないか。

 家電業界の凋落は目を覆わんばかりだ。工場を中国に建てては、ノウハウを抜き取られる。優秀な技術者をクビにしては、韓国や中国に人材流出した結果、技術を盗られる。

 80年代、日本の半導体が世界シェアの多くを占めていた。

 太陽光パネルも、2005年の世界のトップ10には日本のメーカーが何社も入り、世界の先端をいっていた。

 産業用ドローンを初期に開発したのはヤマハ発動機だった。

 これはどこの会社か知らないが、この研究開発を進めようとした社員が、「こんなおもちゃみたいなもの誰が買うんだ」と上司に叱責されたという話を、わたしは記憶している。

 これらの産業は、いまや見る影もない。

 それもこれも、判断・決定・実行が遅く、世界に追い抜かれても、保身ばかりを考えているポンコツ経営者ばかりになったことが最大の原因だと思われる。

 かつては日本には錚々たる経営者がいたが、稲盛和夫や永守重信は最後の経営者かもしれない。「ニデック覚えた?」というCMは情けないが。