【ちょっと気持ち悪い⑤】
いわき信組、不正融資のために顧客の名義を無断使用

不正融資が発覚したいわき信組の本社(写真:共同通信社)不正融資が発覚したいわき信組の本社(写真:共同通信社)

 いわき信用組合(福島県いわき市)の不正融資事件が明らかになった。大口融資先の資金繰りを支えるため、他の顧客の名義で口座を作り、その口座に融資する形で20年以上、不正に資金を流用していたようだ。口座の開設では顧客の名義を無断で使用。不正流用の総額は10億円を超えるとみられている。

 報道によれば、重要書類が入ったパソコンを職員がハンマーで破壊したという。かつて金融庁による金融検査の際に、隠していた都合の悪い資料が見つかり、対応した行員が資料を破り捨て食べたという話があった。まじめな人であればあるほど追い詰められると何をしでかすかわからないもの。この事件を見て、久々に20年前の金融検査のことを思い出した。

◎いわき信組、不正融資総額247億円 第三者委が報告書「背任罪の可能性」(時事ドットコムニュース、2025年05月30日