【ちょっと気持ち悪い④】
相次ぐ高速逆送と外免切替による事故が示唆する未来

三重県の新名神高速道路で逆走車による事故が起きた。事故を起こしたのは、ペルー国籍のロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス容疑者で、およそ14キロにわたり逆走し、4人に怪我をさせた危険運転致傷の疑いが持たれている。報道によると、容疑者は母国の免許を日本の免許に切り替えられる「外免切替」の制度を利用して日本の免許証を取得したという。
外免切替を利用すれば、いとも簡単に日本の免許を取得できるため、日本を訪れるインバウンドの取得も増えている。同じ5月に埼玉県三郷市で下校中の小学生の列に突っ込んだ飲酒ひき逃げ事件が起きたが、逮捕された中国籍の男も外免切替だった。
日本の産業構造が変化する中、インバウンドによる消費や外国人労働者の存在が重要視されている。そのことには特に異論はないが、異なる文化や価値観を持つ人を受け入れれば、さまざまな軋轢も生まれる。経済成長という視点で見れば外国人の受け入れはマストだが、その負の側面にも目を向けなければ、社会が比較的安定している日本でも分断の種が蒔かれることになるかもしれない。どこぞの“超大国”のように。
◎新名神逆走 事故前、名古屋の繁華街で飲酒した疑いで同乗者のペルー人男も逮捕 三重県警(産経新聞電子版、2025年6月5日)