男子1500mは飯澤が金メダル

 男子1500mは今季初戦となった飯澤千翔(住友電工)が殊勲の金メダルに輝いた。今季は「故障の影響」でシーズンインが遅れて、予定していた金栗記念と織田記念を欠場。それでもアジア選手権にはどうにか合わせてきた。

「決勝は最初から3~4番手の位置を走って、最後の100~120mぐらいでスパートする、という大雑把なプランを立てていました。アジアは世界のなかで中距離のレベルが低いので、正直、今大会は日本選手権とそんなに変わらないのかなと思います」

 スローペースになったため優勝タイムは3分42秒56となったが、3分35秒62(日本歴代2位)の自己ベストを持つ飯澤は確かな自信をつかんだ様子だった。

「今季一番の目標は東京世界陸上に出場することです。1500mは走れば走るほど状態が上がっていく種目。日本記録(3分35秒42)は時間の問題ですし、参加標準記録(3分33秒00)もしっかりトレーニングを積めれば目指せると思っています」

 次は日本選手権の予定で、その後タイムを狙うレースで東京世界陸上の出場権をつかみにいく。

 なお大会初日は男子20km競歩で吉川絢斗(サンベルクス)が2位に入り、日本勢メダル第1号となると、男子10000mで鈴木芽吹(トヨタ自動車)が銀メダルを獲得。女子三段跳びの森本麻里子(オリコ)が今季ベストの13n65(-1.4)で3位、女子やり投げで上田百寧(ゼンリン)が2位、武本紗栄(オリコ)が3位に入った。

 大会2日目は男子400mで佐藤拳太郎(富士通)が銀メダルに輝くと、男子ハンマー投げで中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)と福田翔大(住友電工)が2位と3位。それから男子十種競技の奥田啓祐(ウィザス)、女子1500mの木村友香(積水化学)、女子棒高跳びの諸田実咲(アットホーム)が銅メダルを獲得した。