AIで真偽見極め、2時間以内に反論
伊藤氏によると、ファクトチェックの対象とするのは国民民主党の政策やスタンスに関する情報。こうした情報をあらかじめAIに取り込んでおき、参院選期間中にSNS上で流れる投稿の真偽を見極めるのに活用する。
情報が誤っていると判断した場合、根拠を示しながら2時間以内に反論する仕組みを整えるという。
伊藤氏は、SNS上で真偽不明の情報が飛び交った2024年11月の兵庫県知事選を引き合いに、「参院選は(選挙期間が)17日しかない。真実じゃない情報が出たとしても、(十分に訂正がなされないまま)選挙が終わってしまう」と指摘。
間違った情報が流れた場合、「2時間以内に『我々の政策はこうでした。このリンクをご覧ください』ということが示せるようにしたい」と述べた。

主要SNSのXでは、誤解を招きかねない投稿に匿名で指摘ができる「コミュニティノート」という機能がある。
ただ伊藤氏は「(参院選期間中は)コミュニティノートがあふれんばかりになると思う。まにあわないうちに選挙戦が終わってしまう」とし、党独自の対策を講じる意義を強調。「そういう選挙にしてはいけないと思う」とも語った。
SNSが選挙結果に大きな影響を与える事例が相次ぐ一方で、誤情報の流布を防ぐための法整備は追い付いていない。AIを活用しながら党独自でファクトチェックの仕組みを整えようとする動きは、今後各党に広がる可能性がある。