「自分が誰だか分かる?」
「分かっている。私は『塔里夫』。国際財政機能を戦術化するスマートロボットだ。私が存在する目的は、国際的な財政行動の執行。主要な指令は、輸入品に関税を課すことだ」

「関税を急激アップ…失業率上昇、生活コスト増加、貿易に支障」
「あなたにプログラミングされた究極の目的は?」
「アメリカ国家と国民の利益を保護することだ」
「その通り。私たちはこれまでのどの時代よりあなたによる保護を必要としている。早速初歩的なテストを行おう。このパネルのように、外国のライバルに圧力を加え、わが国の産業を保護するのだ」
「適度の関税を始動させるのだな。結果を計算中……。初歩的な結果は好評だ。工業生産は増えていく」
「それでは不十分だ。もっとレベルを上げなさい」
「関税を急激アップ。結果を計算中。失業率上昇、生活コスト増加、貿易に支障……」
「それでよい。経済を調整し、あなたが私たちを守ってくれている。このパネルのものが必要なのだ、塔里夫」
「破壊して保護する。税収を武器にする……」
「そう、関税は有力な武器。あなたは私たちの産業、経済、就業を守るのだ。そのまま関税レベルはキープしなさい、塔里夫。止めてはならない」