コミュニケーションにおける聴覚情報は約4割

⑤視覚的に伝わりやすい環境を整える
 アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によると、コミュニケーションにおいては聴覚情報(声)が約4割の割合で影響を与えるとされています。

 一方、視覚情報は約5割です。声だけに頼らず、声だけでは伝えられない絵や写真の入ったスライドや資料を活用することも重要です。

 さらに、自分と相手の距離も重要です。席が動かせるなら配置を工夫して、相手があなたの話に集中できるような環境を整えましょう。

 聞く側への配慮も大切です。たとえば、相手が空腹だったり、体調不良だと集中力が下がってしまいます。状況がゆるすなら、軽いおやつやキャンディを配ったり、おいしいお茶を用意して場をなごませるのもいいですね。

 ちなみに、同じ理由で、言いにくいことを上司に伝えるときなどは、昼食や夕食前など空腹時を避けましょう。

 最後に覚えておいてほしいことがあります。

 相手が聞きたいのは、あなたの「姿」や「声」ではなく、あくまで、あなたの伝える「情報」です。相手に必要な情報を確実に届けることを第一に考え、利用できるツールはなんでも使い、商談やプレゼン、セミナー、ライブ配信を成功に導いてください。