電気自動車は世界の自動車販売台数の4分の1以上を占めるようになるか?

 ならない。

 ここ数年のトレンドが続けば4分の1を占める可能性もあるが、実際の数字は22%強かもしれない。

 中国を除き電気自動車(EV)に対する消費者の熱意が薄れているために、2025年はまた自動車業界にとって困難な年になる。

 だが、厳格化された欧州の排出ガス規制を満たし、英国でのEV販売目標を達成するために、自動車メーカーは数十の新型EVを投入し、EVが値ごろになるように今後もディスカウントに数十億ドルの資金をつぎ込む。

 EVの価格がガソリン車に並ぶパリティ(等価)を達成するなか、中国がまだ市場の成長を牽引していく。

 最大の不確実性が存在するのは、新政権が取る対策がEVへの移行を遅らせるかもしれない米国だ。

By Kana Inagaki

ハビエル・ミレイ大統領はアルゼンチンの為替管理を撤廃するか?

 イエス。

 インフレ急騰の引き金を引くことを恐れ、低水準の外貨準備について心配しているため、リバタリアン(自由至上主義者)を自認するミレイ大統領はこれまで、アルゼンチンの個人と企業が買うことができる外貨の量の厳しい上限を撤廃することに抗ってきた。

 だが、2025年にミレイ氏は思い切って撤廃する。

 まだリスクの高い動きとなる措置を実行するタイミングを判断する時には、外国投資に拍車をかける必要性と、自身の小さな政府の本能を実現する必要性が同氏の思考の大きな部分を占めるだろう。

By Michael Stott