元彼への「手切れ金」が2000万円!

 だが、真美ちゃん側にはすぐには結婚できない事情があった。

「前の男と別れないと社長とは結婚できないんです。その男から手切れ金2000万円を要求されています。なんとかなりませんか? その問題が解決したら結婚できるので」

 冷静に考えればかなり怪しげな話だが、結婚というエサを目の前にぶら下げられていた野崎氏は真美ちゃんの言葉を信じた。自身が経営する酒類販売会社アプリコの番頭の“マコやん”を連れて、真美ちゃんが移り住んできていた大阪市内に出向いて3人で話し合い、そこで真美ちゃんに2000万円を貸し付ける形にすることにした。

野崎氏が真美ちゃんに2000万円を貸したときに作成した借用証書
拡大画像表示

 そのまま3人で銀行に行き、野崎氏と真美ちゃんが見守る中、窓口でマコやんが2000万円を、真美ちゃんの“昔の男”の口座に振り込んだという。

2000万円の振り込みを担当させられたアプリコの「番頭」”マコやん”(右)。その隣で野崎氏の愛犬イブを抱き上げて顔を隠している美脚の女性は早貴被告(撮影:吉田 隆)
拡大画像表示

 これで野崎氏と真美ちゃんが晴れて一緒になれれば一件落着なのだが、そうはならなかった。真美ちゃんはなんだかんだと理由をつけ、野崎氏との入籍になかなか応じようとしなかった。

 それでも2人の交際は続いた。真美ちゃんはときどき田辺市の野崎氏宅を訪れていたという。