「まあるい緑の山手線、まんなかとおるは中央線~♪」
さらに、これは主に鉄道・軌道に限った話だが、公共交通は都市や地域の骨格・構造を作り出す。
身近な例でいえば、不動産広告には「○○駅から徒歩□分」などと書かれることが多いが、都市部では家を借りたり買ったりするときなどに検討する重要項目である。線路は地図にも載るから、人々が町のつくりを認識する時の需要な補助線になる。
関東の人には「まあるい緑の山手線、まんなかとおるは中央線~♪」というカメラ屋のCMソングがおなじみだろうが、これも鉄道網が東京という都市の骨格の認識に使われていることをよく反映した例といってよい。
バスではこうはいかないが、鉄道・軌道は都市・地域構造の骨格を規定し、人々の認識や意思決定に資する。これが公共交通の第四の側面である。
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