指揮官が考える三大駅伝の戦い方

酒井俊幸監督

 出雲駅伝は1年生4人だけでなく、網本佳悟(3年)と濱中尊(2年)の三大駅伝未経験者もエントリーされた。なかでも注目は日本インカレ10000mで8位入賞を果たした網本だ。

「出雲駅伝からチームに貢献したいと思っています。 箱根駅伝は優勝という⽬標があるので、どの区間を任されても区間3位以内で走りたい。ひとりで淡々と走るのが得意なので、復路で勝負したいです」と三大駅伝に向けて、意気込んでいる。

 出雲駅伝はフレッシュなメンバーで臨むことになるが、酒井監督は三大駅伝の戦い方をこうイメージしている。

「出雲はとにかく経験を積ませたいですね。全日本はスピード区間とロング区間のバランスが非常に難しいんですけど、出雲で経験を積んだ選手と、集大成となる選手の両方を起用するつもりです。前半のスピード区間で耐えて、中盤4~6区で上げていければ、7区、8区の走りも変わってくるかなと思っています。いずれにしても箱根で勝負するために全日本でも上を目指していきたい」

 昨季は全日本で過去ワーストとなる14位に沈みながら、箱根では4位まで順位を上げた。今季は全日本で上位争いを繰り広げて、正月決戦で総合優勝をつかみにいきたい考えだ。

 全日本大学駅伝は梅崎蓮(4年)、石田洸介(4年)、松井海斗(1年)の起用が見込まれるだけに、出雲駅伝で〝新たな風〟が吹き込むと面白い。