8月24日、レイズ戦で本塁打を放ち、テオスカー・ヘルナンデスに祝福される大谷翔平(写真:AP/アフロ)
拡大画像表示

韓国メディア、大谷のニュースを異例の扱い

 大谷翔平選手(LAドジャース)が夢の「50-50」を達成し、いまや「60-60」へと疾走する姿に、韓国のファンとメディアも興奮を隠せない。

 大谷選手が50-50の大記録を達成した9月20日、韓国でも「唯一無二」「前人未踏」「記録破壊者」「アジアの誇り」というタイトルの記事が次々と繰り出されたばかりか、地上波3社もメインニュースで大谷の快挙について詳しく紹介した。

 大谷選手が歴史的な50-50を達成した20日、韓国の公営放送KBSはメインニュースの「9時のニュース」で、「大谷の50-50達成、大谷が歩んできた道こそが野球の新しい歴史」と題し、19日(現地時間)の試合のハイライト映像をまとめたニュースを流した。ニュースでは大谷選手が高校時代につくった目標達成シートや2023年のWBCにおいてアメリカとの決勝戦の前にロッカールームで行った感動のスピーチを紹介するなど、なんと2分35秒間も時間を割り当てた。

「大谷選手は行く先々で新記録を塗り替えています。2021年にはメジャーリーグで初めて投手と打者のオールスターに同時に選ばれ、2022年にはベーブ・ルース以来104年ぶりとなる2桁勝利と2桁ホームランを達しました。満場一致でMVPを2度も受賞したのも大谷選手が唯一です。LAドジャースとの契約も7億ドル、韓国ウォンで約9300億ウォンという歴代最高です。伝説となった大谷選手の活躍ぶりを一緒に振り返ってみましょう」

 同じく地上波放送局のSBSは、メインニュースの「8時のニュース」に先立って、ヘッドラインを紹介するコーナーで、4つのメインニュースの一つとして大谷選手の50-50達成ニュースをピックアップした。続いて始まった「8時のニュース」では、トップニュースは李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表の裁判関連のニュースだったが、大谷選手のニュースは4番目に取り上げられ、50-50記録達成までの道のりを紹介、米国と日本の反応まで調べるなど、2分以上も費やした。