レイズの左腕が投じた初球のスライダーを捉えると、打球は右中間へ。今季40本目のホームランはサヨナラ満塁打という劇的なアーチで大記録を打ち立てた。「40-40」を同日に達成したのは史上初、サヨナラ本塁打は日米を通じて自身初と、まさに記録ずくめの一日になった。

レイズ戦の9回裏、今季40本目となるサヨナラ満塁本塁打を放つ大谷翔平(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
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予期せぬ祝福

 記録達成の瞬間、ドジャースタジアムのファンは総立ちで歓喜に沸いた。直後のグラウンドインタビューに応じていた大谷選手は、背後からチームメートに大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。

「40-40」達成後、チームメイトに不意に水をかけられるという手厚い祝福を受け、ビックリ顔を見せる大谷翔平(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
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「それ(記録)が目的にならないように、勝つための手段として、やりたいなと思っている。勝てたのが何よりもうれしかった」

 大谷選手は快挙達成にも、チームの勝利を優先したコメントが印象的だった。

 フリーエージェント(FA)で当時のレートで10年総額1000億円超というプロスポーツ史上最高額で、今季からドジャースのユニフォームに袖を通した。