43歳の小泉進次郎政権はあるか?(写真:つのだよしお/アフロ)43歳の小泉進次郎政権はあるか?(写真:つのだよしお/アフロ)
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 次の首相を争う動きがやにわに激しくなってきた。岸田首相が自民党総裁選への不出馬を表明し、立候補に向けた水面下での駆け引きが活発化している。いま、永田町で何が起きているのか。「本命不在」とも言われる中、日本のかじ取りを担うことになる次の自民党総裁は誰になるのか。ジャーナリストの田原総一朗氏に緊急インタビューで話を聞いた。(JBpress)

岸田首相はなぜ出馬を辞めたか?

――岸田首相が次の自民党総裁選に出ないと表明しました。田原さんは何を思いましたか?

田原総一朗氏(以下、田原氏):そうだろうなと。驚きは何にもないよね。自民党に対する国民の不信感が非常に強いわけで、自民党が変わったってことを示すためには、やっぱり総理は辞めなきゃどうしょうもないよ。

――8月に入って官邸で総理に面会をされましたが、そのときはどうでしたか。

◎参考:時事ドットコム「首相動静(8月2日)

田原氏:教育や安全保障のことで「総裁選に出たらこういうことやってくださいね」っていう話をしに行きました。

 そうはいっても、「政治とカネ」の改革に対して批判がやまないわけだよね。自民党は改革したけれども、ちっとも改革になっていない。透明度が全然ない。そして、一番の責任者である岸田さんがまったく処分されていない。これには、自民党内からも批判が非常に強かったわけだ。

 ということで、自民党を本格的に変えるためには自分が辞めるしかないと。こう判断したんでしょう。

――とはいえ、お盆の最中の不出馬表明は突然でした。