「オルカン」入れ替えは8月12日に発表
日経平均株価より頻繁に銘柄を入れ替えているのは、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出・公表する株式指数・ACWIだ。ACWIとはAll Country World Indexの略で、23の先進国・地域と24の新興国・地域における大型株、中型株から構成される指数だ。この指数は、つみたて投資枠で人気の投信「オルカン」型のベンチマークに多く使われている。
オルカンの指数は四半期、つまり3カ月ごとに入れ替えがある。入れ替えのポイントは、時価総額や流動性などだ。つまりは、企業としての価値が評価されている銘柄でなければ指数に組み込まれない。
銘柄入れ替えの効果もあり、ACWIは断続的に上昇を続けている。実際に、ACWIをベンチマークとした代表的な投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額は2024年7月25日までの3年間で約60%上昇している。
オルカン銘柄の次の入れ替えは、8月12日発表、9月2日の実施だ。「オルカン」に組み込まれるのが、各国の「スタンダード指数」だ。日本株のスタンダード指数について、大和証券の橋本純一チーフクオンツアナリストは7月19日のレポートで、新規採用銘柄はなく、13銘柄が除外されるとの予想を出した。なお、前回5月に行われた銘柄入れ替え時には、アシックスが採用され、清水建設やヤマハなど15銘柄が除外された。