銘柄は4年後に900超減
JPXが6月に示した案はTOPIXの「第2段階の見直し」だ。見直しポイントの1つ目は、時価総額の基準の厳格化だ。創業者や金融機関など安定した株主以外が持つ「浮動株」の時価総額が上位96%以内の銘柄を組み入れ、残り4%の銘柄は外す。この基準などにより、毎年10月最終営業日に銘柄を入れ替える。
2つ目が、対象市場の拡大だ。現TOPIXは、原則としてプライム上場銘柄で構成されている。第2段階の見直しでは、プライム、スタンダード、グロース3市場を合わせた浮動株時価総額上位96%を基準にする。
初回の定期見直しは2026年10月に行う。ただし、激変緩和措置のため、初回の定期見直しで除外された銘柄は即全ての組み入れ比率を外すのではなく、2年間かけて、段階的に率を減らし、2028年7月に全量を外す。JPXは第2段階の見直しを同月で完了するとしており、この時点で約1200銘柄に絞り込む。
2回目の定期入れ替えは初回から1年空けて2028年10月として、以降は1年に1回行う。