20年来、月面探索過程の研究を行ってきた皆さんのたくましい月面探索精神、科学技術の勇ましい飛躍は、世界を瞠目(どうもく)させる大きな成果を達成した。ハイレベルでハイエフェクトな月面探索の道を歩み出したのだ。皆さんは突出した貢献をして、祖国と国民に永遠に銘記されるだろう!

 皆さんはこの勢いに乗り、月面サンプルの科学的研究を真摯に展開し、引き続き宇宙観測の重要な過程を探し求めてほしい。国際交流協力を強化し、宇宙強国の目標に向けて勇猛果敢に前進してほしい。宇宙の神秘を探索し、人類の福祉の向上に改めて功を為してほしい。中国式現代化によって強国建設を全面的に推進し、民族の復興という偉業に新たな貢献をするのだ!」

 以上である。まさに気合十分のメッセージだ。

アメリカのGPSを凌ぐ中国のナビゲーションシステム

 習近平主席が説く「宇宙強国」は、今回の月面探索の「嫦娥計画」の他に、北斗衛星ナビゲーションシステム、有人宇宙ステーション、火星探索計画などからなっている。

 北斗は、アメリカのGPSに対抗して2000年から衛星を打ち上げ始め、2020年6月に55機目を打ち上げて完成した。世界137カ国と契約し、すでにGPSを凌駕したと誇っている。私も中国へ行くたびに、北斗を使ったスマホの地図アプリにお世話になっているが、たしかに恐るべき精度である。