中国ではこのところ、何かと暗いニュースが多い。上海総合指数(株価)が3000ポイントを再び切ったとか、不動産最大手の「万科」が深圳の新本社予定地の土地を22億元(約480億円)で売却したとか、大雨の影響で江西省・湖北省・安徽省・浙江省・貴州省などで22もの河川が洪水を起こしたとか……。蘇州の日本人学校のバスが襲われる事件も起こった。 そんな中、6月25日、中国全土が久々に「朗報」に包まれた。それは、「嫦娥(じょうが)6号」が、世界で初めて月の裏側に着陸し、「月の裏側の砂粒」を持ち帰ること(サンプルリターン)に成功したことだ。おまけに、月の裏側に「五星紅旗」(中国国旗)を立ててきたのだという。「
月の裏側に五星紅旗を立てた中国、専門家が示唆する月面探査で狙うある「利権」
東アジア「深層取材ノート」(第239回)
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