近々、「F-16」戦闘機がウクライナに届く。
ウクライナ軍は今後、供与されたF-16戦闘機が能力を発揮できるように、ロシア軍の防空兵器の破壊にさらに集中するだろう。
一方、ロシア軍は、それらが到着すれば最優先でこの戦闘機を空中で、あるいは滑走路で破壊しようと考え、そして実行するだろう。
なぜなら、ウクライナのF-16を早々に破壊できれば、ウクライナの反攻の芽をつぶすことができ、逆にそれらが活躍することになれば、ロシア軍が攻勢に出ている地域でもその攻勢を止められ、劣勢に傾いていくと予想されるからだ。
特に、ロシア軍司令部は、滑走路上のF-16を弾道ミサイルなどで攻撃すること、各種防空ミサイルを保有する航空宇宙軍や地上軍の防空部隊で空中で破壊することを指示するだろう。
だが、私はその防空ミサイル部隊が「現在から将来、その実力を発揮できるのだろうか」という疑問を持った。
なぜなら、ロシアの防空ミサイルはウクライナから継続的に破壊されてきており、現在戦える防空戦力が健在しているのか、またそれは公表通りの性能を有するのか疑問だからだ。
そこで、F-16を撃墜するためのロシアの防空戦術、さらに今後のロシア防空兵器の運命、その後に起こる戦闘について考えてみた。