~ 中小企業の今とこれからを描く ~
日本政策金融公庫総合研究所では、中小企業の今とこれからの姿をさまざまな角度から追うことで、社会の課題解決の手がかりを得ようとしています。最新の調査結果を、当研究所の研究員が交代で紹介していきます。本連載(全2回)では、介護ロボットを製造する中小企業について取り上げます。今回は、介護ロボットの現状と課題を確認します。
(長沼 大海:日本政策金融公庫総合研究所 研究員)
高齢化で存在感を増す介護ロボットに注目
高齢化が進むわが国では、高齢者本人や高齢者を介護する家族、介護現場の職員などをサポートする製品が、次々と生まれている。こうしたなか、センサーや人工知能(AI)などのテクノロジーを活用して、歩行アシストロボットやコミュニケーションロボットといった介護ロボットを開発する中小企業が登場してきている。
そこで日本政策金融公庫総合研究所は、介護ロボットをはじめとした高齢者向け製品を製造する中小企業の事例調査を行った。本連載では、その調査結果を紹介していく。
初回となる今回は、高齢化に伴い注目される介護ロボットの現状と課題について確認する。次回は事例企業の取り組みから介護ロボットを普及させるためのポイントについて考える。
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